AII for Oneのこと②
続きです。
『AII for One〜ダルタニアンと太陽王』②
「AII for One、One for AII」
みんなは1人のために、1人はみんなのために。
あまりの正しさに思わず背中がムズムズしてしまいそうなテーマ。
こういうのって下手すると夏休み子供劇場みたいになりかねないし、かと言って変に説教くさいのもシラケてしまう、案外扱うには難しい代物です。
しかしそこは鬼才・小池修一郎先生×珠城りょう率いる職人集団の月組、漫画チックに見せるところと人間ドラマとしてシリアスに展開するところの手綱さばきが本当にお見事!!
おかげでこちらも純粋な心に立ち戻って三銃士の活躍やダルタニアンとルイーズの恋の行方をドキドキしながら追いかけることができました。
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一人の女の子を呪縛から解き放ち、広い胸に受け止めてくれる無敵のヒーロー。
そんなのみんな好きになるに決まってますよね(笑)
「愛しいルイーズ…この胸に迎えよう」
ちゃぴルイーズを想って銀橋で歌い上げる珠タニアン、かっこよかったなぁ。てかダルタニアンの時の珠城さんめちゃくちゃ胸板厚いんですよね!!!!
「この胸に迎える」とは比喩表現だと分かってはいても、どうにも物理的に飛び込んでいきたくなる広い胸でしたね。ぐへへ。
ラストシーン、ちゃぴルイーズの小さなお顔を両手に包み込んで、頬に伝う涙を優しく親指で拭う珠タニアン…もうね!珠城さんの親指は愛する娘の涙を拭うためにある!!!
…すみません落ち着きます。
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待って、フィナーレもマジで最高なの。落ち着いてる場合じゃない。
本編では「生粋のガスコンだ!」なんて言ってる田舎者の好青年だったくせに、大階段に座って女たちを侍らす珠城さんは麝香の香りが漂うような、ムンムンした完全なオスなんですわ。
この時のお写真を卒業記念『珠城りょう特別展』のポスターにしたの、大正解!!!
参考画像
ほんでお決まりの掛け声を「モナムール(吐息)」にしてくれてイケコほんまありがとうな…
『双頭の鷲』をイメージしたデュエダンもとても素敵でした。深緑色のお衣装もよくお似合いで、たまちゃぴのデュエダンではこれが一番好きだったなぁ。
愛希さんとは1学年差ということもあって、2人が遠慮なくぶつかり合って行くようなかっこいいデュエットでしたね。
たまちゃぴは巷では「共稼ぎのDINKS夫婦」なんて言われてましたが(笑)そんな2人が演じる冒険活劇だからこそ、それ以上の何かが生まれたのかもしれないなぁと、当時を懐かしく思い出します。
《次回 今夜は月が綺麗ですね》
どうぞお付き合いくださいませ!