『エリザベート』のこと《前編》

 

 

大作に対して私の筆力が追いつかず、とりあえず《前編》《後編》に分けました。

ちょっとライトな前編、ディープに語る後編って感じになったと思います。前フリはこの辺にしてさっさと行きましょう(笑)

 

という訳で今回はこちら

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2018年『エリザベート

潤色・演出 小池修一郎

 

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【1898年ハプスブルク帝国の皇后エリザベートが外遊先のスイスで暗殺された。犯人は無政府主義者ルイジ・ルキーニ。刑務所の独房内で自殺を図り現世でその目的は闇に葬られたが、煉獄の裁判所ではルキーニへの尋問が続いていた。

何故彼はエリザベートを殺したのか…

裁判官に促されたルキーニは霊廟からエリザベートと共に生きた人々を証人として甦らせ、遂には黄泉の国を司る死神トートをも召喚させると、驚くべき真実を語り出す。皇后殺害の動機は「グランド・アモーレ、偉大なる愛だ」と…。

シシィの愛称で親しまれた皇后エリザベート(愛希れいか)の数奇な人生を、黄泉の帝王トート(珠城りょう)との不思議な因果に基づいて辿ってゆくウィーン・ミュージカルの最高峰。1996年の日本初演から愛され続けた名作を宝塚歌劇団として記念すべき10回目の再演作品として上演。】

 

 

 

元々好きだなと思っていた珠城さんに青柳さん/BADDYから本格的にドボンして迎えた公演があの『エリザベート』。私のテンションは…

 

 

 

上がりませんでした(爆)

 

 

 

いや、エリザは名作だしちゃぴの最後に相応しいのもわかる!ロミジュリの『死』もかっこよかったし珠城さんのトートもなんとなく想像はつく!

でも、正直あの健康な美丈夫がウリのトップ4作目の男盛り(?)の珠城りょうにトートはちょっと…モニョモニョ、と、まぁぶっちゃけ観るまではそう思ってました。

16年宙組のエリザが私の中でベストアクトだったのもあるかな。因みに私ヅカヲタ歴だけは長いのでエリザは初演から観ていて、一番好きな解釈は水となの雪エリザです。自己紹介。

 

 

 

それでも満を持して、仕事のタイミングも折りよく久方ぶりの遠征で宝塚大劇場まで見に行きましたよ『エリザベート』。

結果、若く美しく逞しい黄泉の帝王にメロメロの骨抜きになって帰ってきました(笑)チョロ〜

 


もうあちこちで言われてるので今更ですが、珠城さんて「男でもあり女でもある」タイプのひとじゃないですか。ワイルドな青年とグラマラスな美女が一つの身体に同居したような人で、男性性も女性性もモリモリ。え??生物として完璧なのでは???

そんな珠城さんが演じるトート、何故似合わないと思ったのか私は!!!むしろぴったりじゃないか!!!

小池先生は珠城さんに「麻路トート以来のダイナミックなトート像」を見出したようですが、ただパワフルなだけじゃない、大胆かつ甘美、蠱惑的なトートでした。(マリコさんのトートも優美でセクシーなトートで大好きでした!)

 

 

 

シンプルにトートの珠城さん、すっごい綺麗なんですよ。

お披露目の頃と比べて少しお顔がほっそりとされたせいか元々丸く目立っていた頬骨も西洋的な美貌に変換され、印象的なアーモンド・アイと美しい鼻梁に何よりあの陶器のようなツヤツヤ美肌!青ざめたトートのメイクがよく映えて、制作発表時には賛否あった(笑)グリーンとパープルの混ざった髪型も実際見ると長身な珠城さんにお似合いで衣装とのマッチングも良くとても綺麗でした。

 


見た目の事ばっかり言うのもアレですが、何はなくともトートは美貌がなくては成立しない訳で、珠城さんはご自身のお顔立ちと奇跡のプロポーションをフルに活かした最高のトート像を作り上げたと言っていいと思います。

顔が綺麗で体格のいいトート、絶品でしたねぇ(じゅるり)。

 

 

 

そもそもトートって「中性的なアンドロギュヌスのような神」と造形されてますよね。ウィーン版ではデヴィッド・ボウイのようなロックスターがイメージだったとか。

宝塚版は男役が演じるのだからその辺は専売特許、東宝版は男性の体躯を活かしたセクシーなトートが次々登場しています。で、私はそろそろ東宝版エリザに男役のトートが出てこないかな?と待ってるんです。

 

 

 

そして、今それが出来るのは珠城りょう以外に居ないと思うんですよ。わー!言っちゃったよ!!殺される!!!←

 


だってまだ珠城さん若いし、あのトートなら宝塚の枠を飛び出しても絶対いけます。それほどに珠城りょうのトートは美しかった!

だって男の色気も女の色気もモリモリ全部盛りのトートですよ?しかも均整の取れたボディにあの真ん中オーラですよ?きっと引けを取らないと思うんです。それに何より新しい『エリザベート』が生まれそうな気がしませんか?ね??

るろ剣もポーもあったんだから、そろそろいいんじゃないかと思うんですけどね?怒られますかね(笑)

 

 

 

前編は珠城ボディについて褒めちぎって言い逃げして終わろうと思います(笑)

 

《後編》は落ち着いて作品の内面的な部分を振り返りたいと思いますので、よろしくお付き合いくださいませ〜

 

続けて直ぐに投稿します🙇‍♂️