『I AM FROM AUSTRIA』のこと・後編

『I AM FROM AUSTRIA』後編

 

 

 

さっさと行きます(笑)

前編はこちら

↓↓↓

https://acco11.hatenablog.com/entry/2021/09/18/201806

 

 

 

〇白セーターが似合いすぎる件


珠城りょうさんに白セーター着せた人にも報奨金を差し上げたい。ああ、抱きつきたいあの白セーター。ニットじゃないの。セーターなの。

しかもこのセーター、ファスナーが付いてない!偉い!私、Tシャツに付いてるファスナーは萌えるけどセーターに付いてるファスナーは萎えるタイプのヅカヲタなのでここは重要(めんどくさい基準)。


前回クルンテープのブログで「珠城さんさくらちゃんをブン投げる力の強さがリアルで良い」と述べましたが『ビバビバ!スポーツ』でふざけてエルフィーに腹パン入れるジョージもガチで力強くて好きなんですよね(笑)

珠城さんの力加減分からない男の子み…無邪気…エルフィーおばちゃん骨折しちゃうからやめてあげて…

 

 

 

 

〇「後悔してない?」


初めに言おう。後悔なぞする訳がなかろう!!!!!

てか、ズルくないですか??あのビジュアルであの事後感で後頭部に手を添えて「後悔してない?」って反則ですよね!?そりゃ世界のエマ・カーターも首ふるふるするわ。

余談ですが一幕でパパさんがジョージに「可愛いウィンナー野郎」ってリチャードの口癖をもじってエールを送りますよね。私あれ絶対下ネタに聞こえてしまって(爆)この「後悔してない?」の感じは絶対に「可愛いウィンナー野郎では無いな」って思(規制)

 

ここはさくらちゃんもズルいんだよなぁ〜(笑)友達とのメールにヤキモチ妬いたり、「子供みたいね!」ってイチャイチャしたり。もう狎れ方が完全に一線を超えた男女のそれ。たまさくって…!!!!!(血涙)

 

でもエマはこの後リチャードの元に戻ってしまうんですよね。

あんなに誠実な人いるわけないしこんな幸福あるはずがない。そう思っちゃうよね。

ジョージの「怒るぞ」、穏やかで理性的な彼らしい感情表現だなと思います。

 

 

 

〇家族愛


ホームレス支援を巡り和解した家族。

ジョージがロミーとハグするところ、じーんと来ます。珠城さんってハグの仕草が自然ですよね。母と息子のハグ、肩越しに目を合わせる鳳月杏さんの演じるお父さんも素敵!

IAFAは様々な愛の形が描かれていて、家族愛もそのひとつ。特にパパさんがいいよね。妻と息子をそれとなく繋ぎ止めて、全てを優しく見守る大きな人。

 

 

 

〇「for you」


最近扱いが「バルス」みたいになってますが(笑)IAFAにはやっぱりこの「for you」があって欲しい!なんで新公無かったんだ!

 

しかし「for you」ってなんだよ?実際に言う人いるのか??…まぁ、珠城りょうなら言うか……(謎の納得再び)。

珠城さんの声って不思議です。心地よくて直接ハートに響く声をしているから、ちょっとばかり歯の浮くような事を言ってもものすごく誠実に耳に届くんですよね。珠城さんが詐欺師だったら完全に全財産振り込んでます。詐欺師じゃなくても振り込んでる説あるけど。


「for you」実況をイヤホンで聴くとすごい破壊力なのでおすすめです(笑)言われてみたいなぁ〜!


女優として生きる自分のためにジョージを巻き込むことは出来ない…。エマの固い決意もジョージの真っ直ぐな愛の言葉に思わず揺らいでしまう。

 


「運命という名のシネマがあるなら見てみたい」


堪らずジョージに抱きつくエマ。

ここ、さくらちゃんけっこう助走つけて思いっきり飛び込むのですが、さすが珠城さん。全然体幹ブレないんです!

エマを愛おしそうにきつくきつくギュッと抱きしめるジョージ…というか珠城さん。下手側から見た回、エマの涙に少し驚いたような顔をして、抱きつかれた時にすごく切なそうに眉根をよせてぎゅぅってしたんですよね。

それでもエマは腕をすり抜けて去ってしまう。去られた時のジョージの表情が苦しくて、思わず駆け出してその場を離れる様子が切なかったなぁ。

珠城さん、走るフォームがすごく綺麗で爽やかなのがいいですよね。

 

 

 

 

〇大団円


ここいつもちょっと不思議に思うんですけど、エマはあの時ジョージが現れなかったら何を言っていたのでしょうか?そして、ジョージはなぜあのパティスリーの別離の後でオペラ舞踏会に出向いたのかな。


解釈は様々ですがエマはあの場で、自分がオーストリア人であることと故郷への感謝、そして女優として生きるための正式な決別を伝えようとしていたんじゃないだろうか。けど、そこにジョージが現れて、エマはその瞬間やっぱり嘘はつけないと全てを語りはじめる。


山頂の氷が溶けて川となって流れるように、自然と溢れる想いをそのまま口にしたエマ。エマの心の解放がジョージに届いて、共に歌う「I AM FROM AUSTRIA」は、最後のワンフレーズそこにいる全ての人の歌声と重なる。素晴らしい結実でした。

 

リチャードさんは逮捕されちゃうし(転んでもタダでは起きなそう)、パブロはフェリックスに愛を告白、ホテルは念願の5つ星グレードを獲得!絵に描いたような大団円を「だってミュージカルだもん」と煙に巻いてうっちゃってしまう朗らかさ(笑)全く愉快な作品です。

そして最後にジョージからのサプライズ、エマとお母さんの再会。なつこさんのママ、素敵だったなぁ。こんな粋な計らいをしてくれるハイスペ男子、ウィーンに行ったら見つかりますかね!?

 

_________

 

 

あまり馴染みのないジュークボックス・ミュージカル形式の作品でしたが、どの曲も賑やかで明るく楽しくて、また美しくて、何度も見返したくなる作品となりました。それこそ、故郷に帰るみたいに。


故郷。懐かしく温かで、全てを知られている場所。時にそれが窮屈で煩わしく感じることもあるけれど、やっぱり一番落ち着く場所。

誰もがこの作品を通して自分の故郷を想った事でしょう。私もたまには実家帰ろ、って思いました(笑)

 


フィナーレも楽しくて楽しくて!チロルハットの珠城さん、興が乗った時によくやるお口の動きがえっちくて最高なのでみんな見てください←マニアック

ボレロ調のデュエットダンスも素敵でした。珠城さんはやっぱりさくらちゃんと踊る時が一度男らしくてかっこいい!

 


秋から冬にかけての公演でしたので、ひんやりとした風を感じるとこの公演が恋しくなるんですよね。

コーヒーとチョコレートケーキをお供に、秋の夜長の鑑賞にぴったりの作品となりました。

 

《次回》オンエアに間に合うか?!ウェルカム!ウェルカム!