『ピガール狂騒曲』のこと・後編

ジャンヌたん語り、ここからは箇条書きで行こうと思います!

 

 

 

①ジャンヌ←→ジャックの揺れ動き

 


身を隠すために男の子姿になったはずが、持って生まれた体格とビジュアルの良さが災いしてモテモテになっちゃうのがおかしいやら可愛いやら(笑)

とても自然な変装なのがいいですよね。ナヨナヨすることなく、でもちゃんと(?)美青年にも女の子にも見える!

前半は男の子要素強めで後半はもう普通に女の子でしたね。ほんと珠城さん策士なんだから…

ミステリアスな魅力を撒き散らす銀橋ランウェイ『みんながイメージするジャック・ヴァレット』の場面。

「だって彼、女の子ならみんな憧れる〜♪」

そりゃそうだろ!と謎の立ち位置でオペラロックオン。特に銀橋歩いてきて下手サイドでモデルポーズするとこがツボでした。ここの引きショット東京楽映像に残ってるといいなぁ。

 

 

 

②いつしか芽生えた恋心

 

シャルルを想って歌う「秘めた想い」。

いったいあの派手なおじさんのどこに惚れたやら、恋とはまこと不思議なもの…うそうそ、れいこちゃんのシャルルはとっても素敵な人でした。あんなピュアでパワフルな人なかなか居ないよ。そりゃジャンヌたんもうっかり惚れちゃうわな。


「ああ、偽りの姿でなければ、真の姿ならばあなたに、この胸秘めたあなたへの想いを、伝えられるだろうか…」


シェイクスピア劇の醍醐味とも言えるすれ違う恋のもどかしさ。歌声もつややかさを増して、思わず駆け寄って抱きしめてあげたくなるような「恋する女の子」でした(珠城さん逃げて)

 

 

 

④ありがたやスカート姿


とりかえばや物語はスターの顔見世的な面もあり、文字通り七変化を楽しめるとあってファンにとっては最高の贅沢!

いやー、ほんの数十秒とはいえスカート姿の珠城さんを拝むことができるとは!ありがたい!!

町娘にしちゃだいぶ貫禄があるお姿でしたが、これがまぁ、そそるんですわ←

あのね、マルセルさん「あいつは上玉だ売れば金になる」言うてますけどね、上玉なんてもんじゃありませんよ。ありゃ吉原なら当代随一の花魁になりまっせ。傾国の美女っていうか、傾いた国を建て直すレベルのやつ。女帝。

ちなみにこの場面で花屋が出てくるあたりからソワソワしだしてるのだいたい珠嫁です(代表:私)

 

 

⑤自らの力で幸せを勝ち取る真性ヒロイン

 

ジャンヌたんは聡明でいつでも前向き。ちょっと押しに弱いけどやると決めたことは一生懸命に頑張っちゃう。結果妙なことに巻き込まれて窮地に陥り、持ち前の忍耐力でくぐり抜ける(笑)そんな王道ヒロイン朝ドラか90年代のりぼんにしか生息してないと思ってたけどパリにおったとは。

珠城さん、こういう王道ヒロインもお似合いになるんですね。まぁあの人の人生そのものがどっか王道ヒロインみたいなところあるからね…

 

____


母を亡くし天涯孤独の身だったジャンヌが自らの機転で憧れだったムーラン・ルージュに飛びこんで、自分の居場所を見つけるだけでなく愛する人にも出会い、兄と義姉までできてしまうとは。

モンマルトルの墓地で肩を震わせていたジャンヌがお話のおしまいにはたくさんの人達に囲まれて笑っている。しかも恋人となった愛しい人とキスまでしちゃう。なんて幸せな大団円でしょう!

珠城さんにはハッピーエンドが良く似合います。

 



さて、ここからはフィナーレと、忘れちゃならないヴィクトール兄様についても触れておきましょう!


「えー!たまきちってこんな可愛いかったんだ〜」とお芝居のハッピーエンドモードに完全に油断している珠城りょうビギナーの皆様を一気に沼へ引きずり下ろす、怒濤のフィナーレ。

 

いやそもそもね、ヴィクトールくんで既にザワついてるじゃないですか(ザワついてるとは)

可愛い可愛い思ってたら突然通常運転の珠城りょうをくらわされた新規珠嫁の皆様、大丈夫その感情正解です。我ら古参嫁も高低差にやられておりますので…。

てか、なんなんですか?!あの人ズルくないですか!?!?振り幅!!

匙加減が絶妙すぎてどっちとも結婚したい…!!!

 


すみません一旦落ち着きます←

 

ジャンヌとヴィクトールは同じ人が演じているけど別の人。これもまた舞台と観客の共犯で成立する大きな【嘘】。嘘とわかっているはずなのに普通に「あ、違う人が出てきた」って思っちゃうんですよね。なんという手練。

 


フィナーレに話を戻しますと、娘役さんに囲まれて踊る場面では「え?さっきまであなたも女の子でしたよね?」と早くも脳内バグが。

「宝塚の男役フィルター」を外して1時間半お芝居をしておきながら再び堂々とそのフィルターを被り直す。一度バラした【嘘】をあっさりと信じさせてくれるのはさすがとしか言いようがありません。よっ!確信犯!!←大空ゆうひ様名言集より

 


黒燕尾も特筆すべき素晴らしさでしたね。振付は羽山紀代美先生、音楽は「オートバイの男」通称ドンドコドコドコ(勝手に通称つけるな)。


羽山先生の振りって身体の動きが綺麗じゃないとカッコよく見えない気がします。つまり、一つ一つの動きがバシッと決まるとこんなにカッコイイものはない!!って振付です。

前に向いて両膝曲げて飛ぶとこと、横向いてクロールの途中みたいな格好で飛ぶとこと、後ろ向いて指をスナップするみたいなポーズをするとこが好きです(伝われ)。

もちろん黒燕尾のテールペロンも!まさかドリチェで再会できるとは思いもしませんでしたが、今回の作品にぴったりの忘がたい振付でしたね。もうあのテールペロンの技名たまきスペシャルにしたい。

 


私が運動音痴なせいか、運動神経いい人の動きって見ていて胸がすく思いがするんですよね。

自分の身体能力を完全に統御している人の動きは美しい。

どこにどう手脚を伸ばせば美しいか、珠城さんは完全にコントロールしているんです。

男役として円熟期に入るとは即ちそういうことなのかもしれませんが、あの黒燕尾は何度観ても惚れ惚れしてしまいます。

 

そして…「メ マン」。

あんだけ爆踊りしたあとスローテンポの歌を歌いながら踊るって、珠城さんの肺活量どうなってるんですか???

黒燕尾の興奮の余韻が残る中、珠城さんがフッと息を整える瞬間が大好きでした。気が動くって言うんですかね。観客の集中力が珠城さんの呼吸に合わせてぐっと高まるような感覚がありました。

 

珠城さんの手の美しさ、相手役のさくらちゃんを見つめる瞳の確かさ。

官能的な歌詞も相俟って、まるでフランス産のワインに酔うようなうっとりとしたひとときでした。

 


ピガール本編を見た後のフィナーレ、なんだが泣けるんですよね。

変な例えですが、NHKのど自慢大会ってあるじゃないですか。素人さんが一生懸命歌って、鐘を鳴らすアレです。みんな上手いなぁって思いながら見てると最後にゲストの歌手の方が朗々とその歌声を披露する。当然ながらプロはすごいんですよ。

ピガールのフィナーレも、ああプロはやっぱり違うなぁってなんか感動するんです(笑)

それに『ピガール狂騒曲』はレビュー小屋を舞台にしたバックステージもの。演劇好きにとってバックステージものって特別な感覚があります。ましてやこのコロナ禍で「ひとときの夢に酔える場所」のために奮闘している人々の姿は激しく胸を打つ。劇中の彼らがそのままフィナーレのタカラジェンヌの姿に重なって、なんだか泣けるのです。

 

 

 

 


大羽根を背負って最後に降りてくる珠城さんは白い衣装でした。デザイナーさんが「白を着せたくなる」と仰るのもよくわかります。

 


クラシカルで正統派、まさに王道。

小細工無用、威風堂々。

強く大きく、その反面でとても繊細。

何をも包み込むが何とも混じらない。

 


珠城りょうという人はそんな人です。そんなトップスターでした。

 


男役としての土台があるからこそ成立する【嘘】に心地よく騙されて、珠城さんをはじめとする月組の多士済済の面々にパリの街へカッ攫われていく楽しさ。

ジャンヌと共に過ごした日々はまさに私にとっても「ベル・エポック」となりました。

大変な時代を歩むことになってしまったけれど、このタイミングで宝塚の基本に立ち戻るような2作品を珠城さんが率いる月組で見られたことは決して忘れられない、一生の思い出です。

 

 

 

さて、長らく珠城さんの軌跡を語ってきたブログですが残す大劇場公演はあと一作となりました。

 


まだ終わらせたくないので、ここで少し小劇場公演も振り返っていこうと思います(笑)桜嵐記を語るにはもう少したまさくについて掘り下げないことにはね。

 


では、また!

『ピガール狂騒曲』のこと・前編

ご無沙汰しております。

 


大好きなピガールについて書き綴っていたのですが、どうにも気持ちが溢れすぎて何度書いても支離滅裂になってしまって、諦めてしばらく寝かせてました〜ははは。

珠城さんも退団後のイントロダクションから新たなスタートをされましたので、こちらも負けじと再開していこうと思います!早速いきましょー!

 

 

 

 


『ピガール狂騒曲〜シェイスクピア喜劇「十二夜」より〜』

 

 

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【20世紀初頭、花の都パリ。新時代の到来に人々は胸を躍らせていた。

赤い風車が目印のレビュー小屋ムーラン・ルージュの門を叩いた青年ジャック・ヴァレット(珠城りょう)もその一人である。

訳あって糊口を探していた彼は支配人シャルル・ジドレール(月城かなと)に裏方仕事は無いかと直談判をするが、採用を賭けてある難題を持ちかけられてしまう。

「話題の作家ウィリーの美人妻ガブリエル・コレット(美園さくら)を新作レビューの主役として迎え入れるため、出演の承諾を取り付ける事」

シャルルに命じられ渋々ガブリエルの元へ赴くジャックであったが、実は彼には誰にも言えない秘密があって…。


シェイクスピア喜劇『十二夜』の世界をベルエポック時代のパリに置き換え、レビューを巡る人々の奮闘と恋を描いた祝祭劇。】

 

 

 

秘密。

なんという魅力的な響きでしょうか。

十二夜』で主人公が抱えている秘密と言えばただひとつ。即ち「実は女である」。

 

 

クルンテープの回でも少し触れましたが、舞台を成立させるためには『嘘』の共有が不可欠です。観客(騙される側)は嘘と知りつつ演じ手(騙す側)の策に乗っかって、まずは気分よく騙してもらう為に「共犯関係」になる必要がある。そして演じ手(騙す側)はあらゆる手を使って観客の見ている「嘘」の世界をいつの間にか「真実」にすり替えてゆく。舞台演劇の醍醐味ですよね。

 

宝塚はその最たるもので、まずは男性の出で立ちをした女優さんを「男役」と見なして初めて世界が成立します。

ところが今回はそこに「真ん中の人は男の子の姿をしてるけど実は女ですよ」という密約が加わります。しかもどうやら秘密を知っているのは本人と観客だけ…という最大の共犯関係。

 

 

そもそもこの「実は女である」という『十二夜』最大の秘密。

あのね、こっちは宝塚の舞台を「実は女である」なんて百も承知で気分よく騙されてる訳ですよ(笑)

それなのに?急に?しかもトップスターの珠城りょうさんを??女の子だと思って見てくださいとな???!!!

 


いやでもね、考えてみればとてもハードな難題です。

 


男役って鎧みたいなもんじゃないですか。いつもはその鎧姿を惚れ惚れと見ていたはずなのに、珠城さんのジャンヌが可愛いければ可愛いほど、なんだか鎧を剥ぎ取って素肌を見てしまっているような禁忌があって、いやこれいいんですか!?

だってね、剥き身の珠城さん(言い方)ハチャメチャに可愛いんですよ…もう存在が正解としか言いようがない………

 


ご卒業してしばらく経ち最近メディアなどに多くご登場されてますが、つくづくこの方は素材がいいですよね。今思えばジャンヌたんの可愛いところは全部珠城さんの中の人の可愛さがソースだったんですね。沼るはずだわ(笑)

しかしそんな珠城さんでもさすがにまさか男役真っ盛りのタイミングでピュアな女の子役が回ってくるとは思ってもみなかったようで(笑)

 

私も初めははこういうのはもっとフェアリータイプの男役がやるもんだと思ってました。

フェアリータイプの方が男役に女の子の影を見ても許される気がして。

例えばテレビドラマなんかだと、堀北真希さん、前田敦子さん、瀧本美織さん、等など「男の子のフリをした女の子」はやっぱり可愛い女の子なんですよ。

あれは見た目に違和感があって初めて楽しめるものなので、例えば男社会に紛れ込むからと言って本当に男にしか見えない人が入っていっても多分盛り上がりに欠けます。私はそれも見たいですけどね。

しかし宝塚で「とりかえばや」をやるとしたら、テレビドラマとは逆に珠城さんのようなパッと見で男らしいタイプの人の方がハマる。これは新発見でした。原田くんすごいね?!←何目線や

板の上の世界では違和感なく男に見えて、客席からは確かに女の子に見える。そんなの宝塚の男役として確立された人じゃなきゃ成立させられませんよ。

とはいえ益荒男ぶりが魅力の男役にやらせちゃそれこそ興醒めでしょうし、難しい匙加減です。

 


若きトップスターが円熟期を迎えた時に生み出される輝き。ジャック・ヴァレットはそんな珠城さんの魅力を存分に活かしたお役でしたね。皆が好きになるのも納得です。

余談ですがピガールはジャック(ジャンヌ)のファンアートがたくさんあってそれも嬉しかったです(笑)意外と珠城さんメインのファンアートって少ないんですよね…文章は多いけdゲフンゲフン ファンの特質ゲフンゲフン

 

 

 

ちょっと頭がパンパンになってきたので前編はこの辺りで。

後編はさらにディープにジャンヌたんの可愛いポイントを語っていきましょう!

 

 

《つづく》

 

 

 

 

『WELCOME TO TAKARAZUKA〜雪と月と花と』のこと

 

 

 

まんまとワクチン副反応に苦しみ、結局OAに間に合いませんでした泣

WTT、改めて見返しましたがやっぱり宝塚っていいなぁと思える作品でしたね。

 


【《雪月花》をテーマとする日本物レビュー。東京オリンピック開催を契機に日本の伝統的な美を世界へ向けて発信すべく、監修に人間国宝坂東玉三郎氏を招聘した】

 

 

 

「あなたの夢は何ですか、みんなあなたに叶えましょ」


ウェルカム…ウェルカム…と囁くように誘われチョンパ眩しく開幕すると、のっけから珠城さんの優しい歌声でこう切り出される。もう夢見心地です。

植田先生ってこういうキャッチーなの本当に上手いですよね。

 

 

宝塚でしか見られないものって幾つもありますが、日本物のレビューこそ宝塚ならではのもの。最近では記念興行的に上演されることが多いのでなかなか巡ってこない演目でもあります。


日舞は極めて繊細な芸術で洋舞に比べ派手な動きがない分、より演者の資質が問われるもの(洋舞disりでは無いので悪しからず。洋舞は洋舞ですごい)。

とりわけ宝塚の日本物レビューにはスターの「格」といったものが不可欠で、各組の演目バランスもありましょうが、任せられる人は限られると私は思います。

その点でWTTの珠城さんは、所作の美しさや扇さばきの鮮やかさ(まるで手に吸い付いているかのよう!)もさることながら、存在そのものが素晴らしかった。

円熟期を迎えたトップスターにしか出せない

美と貫禄がそこにはありました。

一作前でも後でもなく、この時の珠城さんによくぞ日本物レビューを拵えてくださった!僥倖!!

 

動きの鷹揚さ、目線のひとつひとつ、せり上がりからの緩急。

世阿弥の言葉に「せぬ暇(いとま)こそ面白き」というのがあるそうですが、WTTの珠城さんはこの「暇」がとてもいいのです。

 

 

______

 

 

珠城さんの日舞を語る上で外せないのが2019年舞踊会の長唄「まつり」です。

私は日本舞踊の素養は皆無なので歌舞伎にもお詳しいフォロワーさんに色々と教えていただいたのですが、とても有名な演目なのだそうですね。


鯔背な鳶頭がほろ酔いで祭りにやってくる。

珠城さんの踊りはとても丁寧で、おそらく先生の教えをとことん踏襲されたのではないかと。

錫杖や獅子舞、お面の付け替え、手ぬぐいさばきもお手のもの、アクロバティックな飛んで跳ねては男性顔負けの力強さ。

歌舞伎ファンから見ても惚れぼれするような江戸風の色男、粋な鳶頭であったとの事でした。

 


大変なことを軽々とやっているように見せられるまで、どれほどのお稽古が必要なのでしょう。しかもこれをIAFAの公演中にやっていたのだから、やはりトップスターというのは凄いものです。

珠城さんの芸事に対する真摯さに改めて頭が下がると共に、組の顔として責任感もおありだったとお察しします。あーかっこいい!

 

 

 

話をWTTに戻しましょう。

 

 

 

文字通り「血のにじむような」努力に裏打ちされた、自信と風格。

珠城さんから発せられるオーラはそれでいて温かくまろやかで、ふわりと客席を見上げる花の顔(かんばせ)は優美そのものでした。

退団発表とコロナ禍の休止を経て、従来の勤勉な固さにおおらかな「遊び」の柔らかさが加わって、どの暇(いとま)を切り取っても美が漲るような、磐石なトップスターとなられた。

珠城さんは研究科13年目にしてこの境地にたどり着いたのです。ファンとしてもとても誇らしく、役者を応援する醍醐味ってこういう所にあるよなぁと改めて実感しました。


コロナ禍でチケットが取りやすかった事もあり「久しぶりに月組を見たけどすごくいいわね」という声をあちこちで耳にしました。それも嬉しかったなぁ。

 

 

私はこの公演を大劇場初日に見たのです。

プロローグで一人銀橋に歩み出る珠城さんが立ち止まって客席を見上げた瞬間、それまでややぎこちなかった劇場の空気がふっと和らいだように感じたんですよね。

2500人の、いや、劇場のみならず、演者スタッフ含め全国各地で開幕を待ちわびていた全ての人々の想いを珠城さんがその広い胸ひとつに受け止め、舞台が大きく動き始めた瞬間だったと思います。

これが組を牽引してきたトップスターの包容力なのかと、あの瞬間の感覚はちょっと忘れられません。


「月の巻」の素晴らしさはもう言わずもがなですね。あの求心力。

爪の先ほどの細い月と共に現れた、冴えざえとした表情の珠城さん…神々しかったなぁ。

 

 

やれこれと難しいことを考えてしまうのが私の、というかオタクの悪い癖なのですが(笑)、日本物レビューはあっけらかんとした賑々しさがいいですよね。古き良き宝塚の世界。

なんたって珠城さん、しゃべ化粧がとってもお似合い!元々美肌さんですが、あれだけしっかり塗りこまれても内側から輝くようなツヤが感じられるんですよね。ふっくりとした頬もまるで博多人形のような美しさでした。

 

 

 

日本物レビューでしか得られない、えも言われぬ幸福感。

ああ綺麗だった、寿命が伸びたと朗らかに拍子をする楽しさたるや。そんな舞台をご贔屓さんに見せてもらえる喜びたるや。

 

やっぱり生の舞台はいい。特に日本物レビューは生に限る。

 

 

 

 


マスクをつけて消毒をしてと、復帰直後の劇場は完全に元通りとは行きませんでしたが、それでも、月組ファンとして再開一発目がこの公演で良かったとつくづく思いました。

東京オリンピックに訪れた海外の皆様がこれを見たら何と思っただろうと詮無きことを考えてしまいますが、こんな贅沢、やっぱりまだ独り占めしていたいような気もします(笑)

 


宝塚の良さを再認識できる日本物レビュー、次はいつ、どの組で見られるかなぁ。続いて欲しい文化です。

 

 

 

次回はあの!《ピガール狂騒曲》さて何文字になるのだろうか…

『I AM FROM AUSTRIA』のこと・後編

『I AM FROM AUSTRIA』後編

 

 

 

さっさと行きます(笑)

前編はこちら

↓↓↓

https://acco11.hatenablog.com/entry/2021/09/18/201806

 

 

 

〇白セーターが似合いすぎる件


珠城りょうさんに白セーター着せた人にも報奨金を差し上げたい。ああ、抱きつきたいあの白セーター。ニットじゃないの。セーターなの。

しかもこのセーター、ファスナーが付いてない!偉い!私、Tシャツに付いてるファスナーは萌えるけどセーターに付いてるファスナーは萎えるタイプのヅカヲタなのでここは重要(めんどくさい基準)。


前回クルンテープのブログで「珠城さんさくらちゃんをブン投げる力の強さがリアルで良い」と述べましたが『ビバビバ!スポーツ』でふざけてエルフィーに腹パン入れるジョージもガチで力強くて好きなんですよね(笑)

珠城さんの力加減分からない男の子み…無邪気…エルフィーおばちゃん骨折しちゃうからやめてあげて…

 

 

 

 

〇「後悔してない?」


初めに言おう。後悔なぞする訳がなかろう!!!!!

てか、ズルくないですか??あのビジュアルであの事後感で後頭部に手を添えて「後悔してない?」って反則ですよね!?そりゃ世界のエマ・カーターも首ふるふるするわ。

余談ですが一幕でパパさんがジョージに「可愛いウィンナー野郎」ってリチャードの口癖をもじってエールを送りますよね。私あれ絶対下ネタに聞こえてしまって(爆)この「後悔してない?」の感じは絶対に「可愛いウィンナー野郎では無いな」って思(規制)

 

ここはさくらちゃんもズルいんだよなぁ〜(笑)友達とのメールにヤキモチ妬いたり、「子供みたいね!」ってイチャイチャしたり。もう狎れ方が完全に一線を超えた男女のそれ。たまさくって…!!!!!(血涙)

 

でもエマはこの後リチャードの元に戻ってしまうんですよね。

あんなに誠実な人いるわけないしこんな幸福あるはずがない。そう思っちゃうよね。

ジョージの「怒るぞ」、穏やかで理性的な彼らしい感情表現だなと思います。

 

 

 

〇家族愛


ホームレス支援を巡り和解した家族。

ジョージがロミーとハグするところ、じーんと来ます。珠城さんってハグの仕草が自然ですよね。母と息子のハグ、肩越しに目を合わせる鳳月杏さんの演じるお父さんも素敵!

IAFAは様々な愛の形が描かれていて、家族愛もそのひとつ。特にパパさんがいいよね。妻と息子をそれとなく繋ぎ止めて、全てを優しく見守る大きな人。

 

 

 

〇「for you」


最近扱いが「バルス」みたいになってますが(笑)IAFAにはやっぱりこの「for you」があって欲しい!なんで新公無かったんだ!

 

しかし「for you」ってなんだよ?実際に言う人いるのか??…まぁ、珠城りょうなら言うか……(謎の納得再び)。

珠城さんの声って不思議です。心地よくて直接ハートに響く声をしているから、ちょっとばかり歯の浮くような事を言ってもものすごく誠実に耳に届くんですよね。珠城さんが詐欺師だったら完全に全財産振り込んでます。詐欺師じゃなくても振り込んでる説あるけど。


「for you」実況をイヤホンで聴くとすごい破壊力なのでおすすめです(笑)言われてみたいなぁ〜!


女優として生きる自分のためにジョージを巻き込むことは出来ない…。エマの固い決意もジョージの真っ直ぐな愛の言葉に思わず揺らいでしまう。

 


「運命という名のシネマがあるなら見てみたい」


堪らずジョージに抱きつくエマ。

ここ、さくらちゃんけっこう助走つけて思いっきり飛び込むのですが、さすが珠城さん。全然体幹ブレないんです!

エマを愛おしそうにきつくきつくギュッと抱きしめるジョージ…というか珠城さん。下手側から見た回、エマの涙に少し驚いたような顔をして、抱きつかれた時にすごく切なそうに眉根をよせてぎゅぅってしたんですよね。

それでもエマは腕をすり抜けて去ってしまう。去られた時のジョージの表情が苦しくて、思わず駆け出してその場を離れる様子が切なかったなぁ。

珠城さん、走るフォームがすごく綺麗で爽やかなのがいいですよね。

 

 

 

 

〇大団円


ここいつもちょっと不思議に思うんですけど、エマはあの時ジョージが現れなかったら何を言っていたのでしょうか?そして、ジョージはなぜあのパティスリーの別離の後でオペラ舞踏会に出向いたのかな。


解釈は様々ですがエマはあの場で、自分がオーストリア人であることと故郷への感謝、そして女優として生きるための正式な決別を伝えようとしていたんじゃないだろうか。けど、そこにジョージが現れて、エマはその瞬間やっぱり嘘はつけないと全てを語りはじめる。


山頂の氷が溶けて川となって流れるように、自然と溢れる想いをそのまま口にしたエマ。エマの心の解放がジョージに届いて、共に歌う「I AM FROM AUSTRIA」は、最後のワンフレーズそこにいる全ての人の歌声と重なる。素晴らしい結実でした。

 

リチャードさんは逮捕されちゃうし(転んでもタダでは起きなそう)、パブロはフェリックスに愛を告白、ホテルは念願の5つ星グレードを獲得!絵に描いたような大団円を「だってミュージカルだもん」と煙に巻いてうっちゃってしまう朗らかさ(笑)全く愉快な作品です。

そして最後にジョージからのサプライズ、エマとお母さんの再会。なつこさんのママ、素敵だったなぁ。こんな粋な計らいをしてくれるハイスペ男子、ウィーンに行ったら見つかりますかね!?

 

_________

 

 

あまり馴染みのないジュークボックス・ミュージカル形式の作品でしたが、どの曲も賑やかで明るく楽しくて、また美しくて、何度も見返したくなる作品となりました。それこそ、故郷に帰るみたいに。


故郷。懐かしく温かで、全てを知られている場所。時にそれが窮屈で煩わしく感じることもあるけれど、やっぱり一番落ち着く場所。

誰もがこの作品を通して自分の故郷を想った事でしょう。私もたまには実家帰ろ、って思いました(笑)

 


フィナーレも楽しくて楽しくて!チロルハットの珠城さん、興が乗った時によくやるお口の動きがえっちくて最高なのでみんな見てください←マニアック

ボレロ調のデュエットダンスも素敵でした。珠城さんはやっぱりさくらちゃんと踊る時が一度男らしくてかっこいい!

 


秋から冬にかけての公演でしたので、ひんやりとした風を感じるとこの公演が恋しくなるんですよね。

コーヒーとチョコレートケーキをお供に、秋の夜長の鑑賞にぴったりの作品となりました。

 

《次回》オンエアに間に合うか?!ウェルカム!ウェルカム!

『I AM FROM AUSTRIA』のこと 前編

 

WOWWOWにNHK-BSプレミアム

楽しみが続きますね。BSPまでには次回更新をしたいのですが、今回はこちら!

 

 

↓↓↓

 

2019年『I AM FROM AUSTRIA〜故郷は甘き調べ』

オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会

潤色・演出 齋藤吉正

 

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【ホテル エードラーは5つ星グレードを目指すウィーンの老舗ホテルだ。格式を重んじる経営者の母に対し、ホテルの跡取りで一人息子のジョージ・エードラー(珠城りょう)は若者らしく旧態依然のホテルの行く末を憂い、自分に出来ることを模索していた。

ある日、ホテルにハリウッド女優エマ・カーター(美園さくら)がお忍びで泊まりに来ることになった。

有名人の来訪に沸き立つホテルであったが、ジョージの友人でベルボーイのフェリックスがエマの滞在をツイートしてしまったせいで大騒ぎに!

ホテルにはパパラッチが押しかけ、エマのマネージャー・リチャード(月城かなと)も大激怒。

ジョージはせっかくのホテルステイを台無しにしてしまったお詫びにホテル名物のエードラートルテを手にエマの部屋を訪れるが…。

 


全く違う境遇にいる二人が出会いを通じて自分のルーツを見つめ直す物語。オーストリア第二の国歌とも称される表題の名曲「I AM FROM AUSTRIA」などウィーンの様々な音楽を散りばめ、日墺友好150周年記念公演として上演。】

 

 

 


珠城りょうさんて故郷の擬人化なんですよ。(また何か言い出したよ)


あったかくて、飾り気がなくて、照れくさいくらい真っ直ぐで、大きな懐に包まれるような優しさがある。

これ、ジョージに言い換えても同じですよね。

ハリウッドの生活で鏡に映る自分の顔すら見失いかけたエマがジョージに出会うことで癒され、打ち捨てたはずの故郷と邂逅を果たす。

 


「故郷は甘き調べ」、いい副題です。

 


このハッピーな物語が2020年の辛い日々をいかに慰めてくれたことか!

では例によって珠城さん演じるジョージを中心に作品を振り返っていきましょう。

 

 

 

 

〇いつでもそこにある安心の味


おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかなセットの中、ジョージだけは濃いブラウンやカーキなどアースカラーを基調とした衣装を纏っています。若者にしちゃ地味好み(笑)

個人的にはウィーン版でルカス・ペルマン氏が着てたような紺ブレ白シャツ青デニムを期待してたんですが…(ヨシマサへの圧)。でもこのアースカラーが不思議とジョージの人柄にマッチしていました。

巷では「チョコレートケーキの化身」なんて言われてましたが(笑)当たらずも遠からず、だと思います。

 

物語のキーになるチョコレートケーキは無論ウィーン名物のザッハトルテをイメージしたものですが、ザッハトルテってショーケースの中では地味なんですよね。でも食べると味わい深くて、うっとりしてしまうほど美味しい!


一見目立たないけどいつでもそこに居てくれる安心感、シンプルが故に引き立つ艶やかな高級感。ほろ苦さと甘さのどこか懐かしいハーモニー…。ほらね?珠城りょうの事だかジョージの事だかエードラートルテの事だか分かんなくなってきたでしょ??(笑)

 

 


ニュートラルな価値観


エマのご機嫌を直そうと用意したケーキは運悪く床に落としてグチャグチャに…。

でもジョージは「美味いケーキは床に落ちても美味い。」って人なんですよね。

ジョージはたとえケーキでも人でも、入れ物や肩書きは気にしない。このニュートラルでフランクな価値観が彼の美点です。


ジョージは自分自身のことも冷静に見つめている人。

狭い世界で生きているために中々一人前に扱って貰えない。そんな苦悩も人に言わせれば贅沢な悩みだと一蹴されることも分かってる。それでも「僕は恵まれた環境に育った」と堂々と言い切れるのがジョージのというか珠城さんのすごいところです。

なんの嫌味もなく自己肯定できるパワーが泥水系のオタクには眩しすぎてな…

 

 

 

〇珠城りょうにやってほしいこと、全部詰め込みました✩.*˚


そりゃハリウッド女優やサッカー選手と比べたらアレですけど、ホテルの御曹司だって十分なハイスペック男子ですからね!?

そんなハイスペ男子が繰り出す数々の必殺技…心臓が幾つあっても足りないとはこの事ですよ(    ´ཫ`)

 


・ペットのワンちゃん!のお犬ポーズ

・頬っぺに付いたクリームを指で取ってペロ!

・冷凍庫に閉じ込められてジャケットふぁさっ!からの「少しはマシ?」

・夢の逃避行でフィアカー降りる時のエスコート

・追っ手から避けるための咄嗟の壁ドンキス

 

 

 

いや〜〜、珠城りょうドリームパックやないかい!!!壁ドンキスで一幕終わった後の休憩時間、どう過ごせって言うのさ!!??(笑)私は下戸ですが飲めたらカクテルオーダーしてましたね。酒持ってこい!!飲まずにいらいでか!

しかも二幕に入ってすぐにまたドリーム始まるから。ほら、誰だって一度は珠城りょうが朝食にサンドウィッチ作ってくれる妄想くらいしたことあるでしょ…それ、現実だから……(錯乱)……

 

 


〇エマとジョージ


最高に可愛いくて最高にお似合いのカップル!二人の場面はどれも大好きなのでここもしつこく深掘りします。

まず『キスキス』の振付をした方に報奨金を差し上げたい。特に銀橋に来てからの振りが最高!

細かいことですが「頭をスパーク カラカラね」でエマがジョージの頭を包むみたいにしてぐわんぐわんするとこがツボです。

珠城さんの名誉のために言っておきますが、あの方お茶会とかで見るとほんっとに頭もお顔もキュッと小さいんですよ!でもジョージの鬘のせいかさくらちゃんが華奢なせいか、頭ぐわんぐわんされてる珠城さんの頭の大きさがリアルに男の人っぽく見えるの毎回ときめいてました。てかエマとジョージの体格差ちょうどいいですよね♡

 


一回目の逃避行。ホットドッグスタンドにはしゃいでクラブで踊って。

「僕はこの国が、オーストリアという国が大好きだ!」

エマの心情を思うとジョージの屈託のなさに涙が出そうになります。祖国に愛着があるのはきっとエマも同じはずですよね。好きなものを好きと言える気持ち、抱きしめてたい…

 


川べりのホームレス達との場面は、エマが自分を取り戻す第一歩になる大切な場面。警察に見つかりそうになって逃げることになるけど、この時の二人がとても楽しそうで。

特にエマのジョージを見る目がもう…♡

そりゃそうだわな〜〜!何も飾らず自然体で居られる人、好きになるに決まってる〜!!

からの壁ドンキスですよ。

あれ、なんなんですかね??私追っ手から逃げたこと無いんでよく分かりませんが、あれでカモフラできるものなのですか??そもそもあんな急にうまいことキスできるものなのですか???

…まぁ、珠城りょうだもんな…できるか……(謎の納得)

 


さくらちゃんの「今わたし、キスされた?」顔がキュートすぎるので細かいことはこの際いいですね。キスした珠城さんもなんか満足そうだったし。(役名で言え)

 


という訳で後半に続きます(笑)あー!今回は一本にしようと思ったのに!!

 

 

 

『クルンテープ〜天使の都』のこと 後編

 

後半も参りましょう!

 

前編はこちら

https://acco11.hatenablog.com/entry/2021/09/10/223015

 

↓↓↓↓↓↓

 

クルンテープ〜天使の都』後編

 


《ラーチャブルック》

かつて珠城さんに紫色の全身タイツを着せた大介(褒めたい)。すわ女装か!?と騒めきましたが面白い変化球でしたね。

男らしく踊っていたと思いきや帽子を取るとファサっと長い髪が零れ落ち「ラーチャブルック」と正体を明かして甘く囁くオチ。

鬘が似合っていたかはこの際置いといて(おい)珠城さん、妙に艶めかしくてね。ほんと、急にエロいの不意打ちで出してくるんですよあの人。そしてまさかこれが後のピガールの伏線になろうとは。

しかしこの禁断のヴェールを剥ぐような「実はオンナでした♡」オチ、普通に女装させるよりクるんですよね(笑)

 

 

 

舞台にはいくつもの[お約束]があって、役者と観客は嘘とわかった上で言わば共犯的にその[お約束]を守り、舞台を成り立たせています。むろん宝塚の最大の[お約束]は男役の存在です。

舞台上の公然の嘘。その共犯の禁が破られる時、ふっと一瞬どこか違う所へ連れていかれるような感覚に陥る。自分の立っている場所が危険な薄氷の上である事に気づかされて、慌てて何かにしがみつきたくなるような…。

珠城さんは元々両性具有的な方なので、このスリルは快感でした。

ちなみに鬘は2種類あって、メインの金髪はキュートな小悪魔っぽく、レアバージョンの黒髪は妖しい女豹っぽいラーチャブルックちゃんでした。

 

 

 

ラーチャブルックの後にゴリゴリに男らしい《ライキンドクーン》この流れが最高なのはやはり嘘の効用ですね。

曲調が妙に懐かしくてダサかっこいいのがツボで、アラフォー(私)はテンションは爆上がりでした。ははは。

「お前〜セクシーデビル〜、ッア!」

の「ッア!」が毎回ちょっとずつ違ってて、吐息系の時とか最高でした♡

この場面の白ワンピのあざと可愛いさくらちゃんも好きだったな。世間知らずの冒険したがってるお嬢様。たまさくのちょっと「いけない感じ」もいいし、ありちゃんとの絡みも全体的にご馳走様でした。撃たれちゃうけど。

 


《エメラルド仏》

素面に戻るとなんだか奇妙で笑ってしまうんですが(だって緑色のキンキラキンの人がさも尊げにせり上がってくるんですよ!?)、珠城さんてどこか菩薩様みたいなところがあって拝みたくなるんですよね。お顔もなんだか仏像っぽいし、生きとし生けるもの万物須らく極楽浄土にお救いくださりそうじゃないですか(笑)。

珠城さんには時々「父性」を感じる時があって、人はそれを包容力と言うのでしょうが、包み込まれる安心感が桁違いなんですよね。

なるほど珠城さんにはタイがいい。やはり大介の金棒セレクトは間違っていませんでした。

 


《フィナーレ》

黒燕尾の開襟腕まくり、そしてターバン!みんなかっこよかった…。ここの演出はスター美弥るりかを送り出す群舞として一番綺麗な方法だったと思います。せり上がってくるるりさんを迎える瞬間音楽がクレッシェンドしていく所、毎回感動で震えました。珠城さんもすごくいいお顔をされてて。

 

 

 

そして、あのデュエットダンス。

あの振付がもうたまさくの原点であり全てなんですよね。

 


珠城さんとさくらちゃんのリアルな男女っぽさって他に類を見ないと思います。

あれこれ語り出すとまためんどくさいこと言っちゃいそうなのでここでは止めておきますが(笑)、お互い思い合っててすれ違ってる二人なんですよね。

その加減が見ていてずっと好きでした。

 

 

 

 


珠城さんって相手役さんをすごく優しく扱うのに時々自分の力加減わかんない感じでさくらちゃんをめちゃくちゃ雑に放り投げる時あるじゃないですか(笑)あれ、リアルに男の人っぽくていいなって思います。そうかと思ったら両手を広げて「おいで」ってしてくれたり。

好きな人の不可解な行動に惑わされ、好きな人によって戸惑いが解消される。その繰り返しなんですよね。リアル〜(笑)

 


最後の銀橋のやり取り、不安げに佇むさくらちゃんに向かって珠城さんが手を差し伸べる。

「不安なことはたくさんあるけどこの手を離さずやっていけばきっと大丈夫」と言っているようで、新生トップコンビの素晴らしいスタートとなりました。最後にハケてくのも二人一緒でね。幸せなひとときでした…。

 

 

 

ショーの感想こんなにコッテリ書いて大丈夫だったのでしょうか(笑)

まぁいいか、タイだし。

 


この公演、お芝居とショーのバランスがすごくマッチしてて楽しかった!ヨシマサのカオスな青年時代劇と大介全開のエキゾチックショー、見終わるといつもお腹ペコペコでタイ料理ばっかり食べていた記憶があります(笑)今日も辛いものでも食べようかな〜

 

 

 

次回は《I am from Austria》にしようかな   for you。

『クルンテープ〜天使の都』のこと

 

珠ロスの皆さま、いかがお過ごしですか?

秋風が身に染みる頃ですが熱い熱いあの公演を振り返ってみましょう!

 

↓↓↓↓↓↓

 

 

2019年『クルンテープ〜天使の都』

(併演『夢現無双』)

作・演出 藤井大介


クルンテープはタイの首都バンコクの通称。敬虔な仏教国として知られ、近年では若者文化の発展も著しい魅力的な国・タイをテーマに繰り広げられるアジアの熱気溢れる絢爛豪華なショー】

 


贔屓がトップスターになったらいつかは大介先生のショーが見たい。多くの人がそう願うのではないでしょうか?かく言う私もその一人でした。男役の女装アリ派だからかもしれませんが(笑)

アサコさんの『Apasionado』ゆうひさんの『NICE GUY』まゆさんの『CONGA』まぁ様の『HOT EYES』…枚挙にいとまがないくらい、大介は(また呼び捨て笑)(親近感です)生徒の魅力を板の上に乗せるのがほんっとに上手い!!

『鬼に金棒』って諺があるけど、大介はどの鬼にどんな金棒持たせたら一番強いか知ってるんですよ。真風涼帆にウィスキーグラス持たせたらそりゃ誰も勝てねぇわ。

この辺のセンス、私は大介天才だと思ってます。呼び捨てだけど。

 

 

 

さてさてそんな大介が珠城りょうに当てたのが、まさかのタイ。

 

 

 

…タイ????タイってあのタイ????天使の都…????……はァ…(?????)

 


いや、好きですよタイ。行ったことないけどいい国っぽいし。でもなんでタイ??

 


発表された時は頭の上にハテナマークが果てしなく湧きましたが、次第に「ムエタイ」だの「ポールダンス」だの「エメラルドの大仏」だの、ショーの構成に関するワードが耳に届き始めたらもうあなた!!これは絶対やばいやつに違ぇねぇ!!!と己の直感と大介を信じてチケットを増やしました。

 


ではかいつまんで語っていきましょう!まだ入口だったよ!!

 


《プロローグ》

トップスターをいかに登場させるかが大介ショーの肝。

幕開きから3場面も勿体つけてゴァァ〜ンと銅鑼の音と共に大階段に降臨するトップスター、完全にタイ奥地の寺院に鎮座する秘仏の扱いで初っ端からいきなりひれ伏す。

怒濤の歌い継ぎはオリエンタル調の主題歌が楽しくてもう手拍子が走る走る(笑)ところで暁千星さんに「あなたがいないと眠りにつけない」ってキラーフレーズつけるのさすが大介ですよね。マジ信頼できる。

 


プロローグの後の王様とお妃様の結婚式っていう設定もさすが。神か。

この場面、本舞台にいる下級生ちゃん達が銀橋で行われてる婚礼の儀式をニッコニコ見てるのがいいですよね。下級生達のファンも出番的に嬉しいし、この王様の治める国はさぞ平和で住みやすい国だろうなと思うわけですよ。私も珠城りょうの治める国に住みたいもん。五穀豊穣、子孫繁栄。

 

 

 

ムエタイ場面と風間さんの花売りも大好き!語りたいけどこのブログは珠城さんフォーカスなのでまたの機会に💦

 


珠城さんを語る上で切っても切り離せない人、美弥るりかさん。

何でしょうね、もうこの二人は二人で一つなんですよ。

足りない所を補い合うだけじゃなくて、お互いの存在がよりお互いを引き立たせ、隣に立つことで自分自身をも輝かせられる。そういう意味でこの二人は完全体でした。

だいきほの歌なんかにも同じこと感じます、私は。一人でも100%素晴らしくて揃うと完全体になるイメージ。

 

《蓮ブーア》珠城さんと美弥さん、お二人はいつ見ても綺麗にシンクロしていました。

美弥さんが幸せそうな日は珠城さんも満ち足りた微笑みを浮かべ、美弥さんが命を燃やしている日は珠城さんも情熱的な眼差しで。呼吸や空気を感じ合いながら踊っているのがよく分かり、あれだけ体格の違う二人なのに脚の上がる角度も体のしなり具合もピタッと揃ってて、それも凄かった!

官能的で美しい、るりたまの最後に相応しい素晴らしい場面でした。    

 


るりたまの熱に浮かされてホワホワしてる我々を正気に戻すさくらちゃんの「ハッ!」。ここも好き〜!千海華蘭さんの前髪〜!!アイドルさくちゃん可愛いかったなぁ〜。

 


中詰めは「王様と私」よりShall  we dance。サンバロット様の魅惑のヒップと太ももで揺れるシャラシャラについ目線が。サンバロット様(パイナップル)のはちきれんばかりのジューシーさ、たまらんですね♡

歌い継ぎもまた楽しく、欲を言えばるりさんの場面をもっと長く見たかったかな。

 

 

 

トップスターには赤が似合う。

真っ赤な衣装を着るトップスターは理屈なしでカッコイイ。

珠城さんが今回お召になるのはパッと鮮やかな、それこそ東南アジアの照りつける太陽を思わせる赤。中詰めお着替えの赤も、続くラーチャブルックの赤も印象的でした。

ラーチャブルック〜ライキンドクーン〜転生の流れ、最高ですよね。ちょっと長くなったのでここで区切ります(笑)。

 


ラーチャブルックからは後編へ続く…