AII for Oneのこと①
こんにちは。
今回も珠城さんを楽しく振り返っていこうと思います!
作品はこちら
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2017年『AII for One〜ダルタニアンと太陽王』
作・演出 小池修一郎
【銃士隊のダルタニアン(珠城りょう)は剣の腕を見込まれ若き国王ルイ14世の剣術指南役を仰せつかる。
ところが真っ直ぐで曇りない性格のダルタニアンは、熱心に稽古をするあまり誤って国王陛下にケガを負わせてしまう。
三銃士のアトス・アラミス・ポルトスは落ち込むダルタニアンを励ますために酒場へと連れ出すが、彼はそこで1人の愛らしい娘と出会う。
ダルタニアンと心を通わす氏素性を隠す不思議な娘…実は彼女こそルイ14世の本当の姿だった!
運命のいたずらで男装の国王陛下となっていたルイーズ(愛希れいか)。彼女を本来の姿に戻すためには行方不明になった双子の片割れ、本物のルイを探すしかない。
枢機卿マザランの権謀渦巻くフランス王宮、睨みをきかせるのはマザランの甥で銃士隊と敵対するベルナルド。
ダルタニアンと三銃士はルイーズを助け出せるのか?!恋と冒険の旅が始まったー】
あー、あらすじ書いてるだけで楽しい(笑)明朗な勧善懲悪ストーリーで正直ご都合主義的なところも多々あるのですが、楽しいからまぁいっか!ってなるやつですね(きっぱり)。
そりゃ珠城りょうなんだから生き別れた双子の片割れも秒で見つけるし、見つけた男の子を見て珠城りょうが「男女の違いはあっても瞳の輝きは変わりない!」って言えば「そうだろうな」って納得できるんですよね。
この人のこういう多少強引な展開もねじ伏せちゃう力技、ほんと好きです(笑)やっぱり宝塚の主人公はこうでないと!
「正義は勝つ」
まさにこの主人公は「正義」なのです。
愚直なまでに正攻法で、信念を貫く無敵のヒーロー、ダルタニアン。珠城さんのためにあるようなお役でしたね。
後に『AII for One』について珠城さんご本人が「一番素の自分に近い」とお話されていましたが、多分珠城さんをよく知らない人にとってもダルタニアンが珠城さんのパブリック・イメージなのかなって思います。
朴訥とした好青年、若く無垢なヒーロー。たしかにそれも珠城さんの魅力のひとつなのですが、このパブリック・イメージがね…時として彼女を苦しめた面も否定できないんですよね。
まぁ、珠嫁としては「フフフ、そこが沼の淵とも知らずに…おバカさんね、早くこっちにいらっしゃい…」ってほくそ笑んでましたけどね(怖い)
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続く(続くんかい)
カルーセル輪舞曲のこと
ども。
2回目の投稿です。
さっそく参りましょう!今回はこちら。
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2017年ショー『カルーセル輪舞曲』(『グランドホテル』併演)
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【日本初のレビュー『モン・パリ』誕生90周年を記念し、同作に倣ってお国めぐり形式で繰り広げられる古典的で華やかなレビュー作品】
前回、作品運について辛口な意見を述べましたが、こういうところは珠城さんヒキが強いな(笑)って思います。
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グラホが人々の一生を縦軸で繋いだ作品だとしたら、カルーセルは回転木馬の如く地球をぐるっと横軸に繋ぐような作品です。
この二作品の同時上演はスケールの大きい珠城さんにぴったりで、るりさんやちゃぴちゃんをはじめとする現代的な要素の強い座組にとって良い意味でのギャップがあり、古典的だけど新鮮味があってすごーく楽しいショーでした!
珠城さんに特化して特に印象的なのはやっぱり「テキーラ」かな!赤のストライプスーツ、かっこよかったぁ…。
最後銀橋の下手端で「Te Quiero(愛してるよ)!」と上手方向に投げKissキメて終わるんですけど、私が見た時ちょうどKissが飛んでくる方向でしかもたまたま周りが校外学習の男子高校生達だったんです(笑)男子達みんな「うぉぉ〜…」と感嘆しておりました😂😂😂
珠城さんは2番手と呼べる期間がとても短いスターさんでした。
なので、珠城さんを軸にしたショー場面って主演公演以外ではほとんど無いんですよね。
当時の私は珠城さんのショースターとしてのポテンシャルがよく分からないまま見たのですが、なんのなんの!
珠城さんが真ん中にいるとこんなに「しっくり来る」んだと、これは嬉しい発見でした。
テキーラの場面、みんなが珠城さんの元に集まる箇所があるんですけど、その時のみんなの顔がすっごい楽しそうだったんですよね。ウォーーー!と掛け声をしながらみんなが珠城さんに心からの笑顔を向けていて、あ、この組はいい組になるぞ。と確信したのをよく覚えています。
後半の『飛翔』もよかった。
「一人では立ち向かえないような荒波も
仲間と共になら乗り越えられる。」
シンプルなメッセージを朗らかに歌い上げる、感動的な場面でした。こういうのを真正面からバンッと打ち出せるのは、やはり珠城さんの人間性だよなぁって思います。
誠実な内面が伝わってくるから、こちらもどんなことも素直な心で受け止めたくなるんですよね。こういうところが珠城さんに落ちた人達が口を揃えて言う「珠城さんと結婚したい」に繋がるのかな(笑)
フィナーレも素敵でしたねぇ。
今回の退団公演同様の飾りのない黒燕尾に、演出家の先生の愛を感じました。
「ありのままのお前でいけばいいんだ」
そんな声が聞こえるようで。
娘役さん達が羽扇で作った真っ白な翼をつけて大階段に背中をこちらに向けてポーズする珠城さん。退団公演の大階段も背中から始まりますね。そういえばBADDYも!
珠城さんの背中にはドラマが詰まっているので(笑)立ってるだけで成立しちゃうんですよね。そりゃあ先生達も珠城さん背中、見せたくなるよ。私も見たいもん。
有名なモン・パリの主題歌を、壮大な交響曲のようにアレンジした音楽。群舞の真ん中にいる珠城さん…眩しかった…!
シンプルな黒燕尾が珠城さんの存在の大きさをより際立たせ、真ん中に相応しい堂々たる美しさでした。
汗の滴るオールバックを大きな手でざっと撫でつける仕草、かっこよかったな。
主題歌といえば、カルーセル輪舞曲の主題歌も大好きです!どことなく郷愁があって、旅の始まりを言祝ぐワクワク感もあって、今もしょっちゅう聴いてます💕
「どこへ辿り着く?分からないけれど
旅のはじまりに 胸は震える」…
今まさに旅の終着にいると思うと不思議な気持ちです。そりゃあ波乱もあったけど😭(なんなら今も最後にして最大の試練だけど😭😭)珠城さんの5年間の旅、途中からではありますが、共に過ごせて幸せだったなぁ〜!!!
《次回》ひたすら楽しいあの冒険活劇について
このタイミングではてなブログ
Twitterでお馴染みのみなさん、こんにちは。
ブログで誰やねんのみなさん、はじめまして。
あこと申します。
珠城りょうさん退団まであと2週間を切りました。
共に過した時間を少しでも留めておきたくて、手始めに大劇場作品の感想を珠城りょうさんにフォーカスしてこのブログに書いていこうと思います。
多分、いや、絶対に退団日跨ぎます
(※計画性皆無)
(※思いつきにも程がある)
そのへんのカウントダウンはゆるーくスルーしますのでよろしくお願い致します(笑)
では早速この作品から。
2017年『グランドホテル』
監修 トミー・チューン
演出 生田大和 岡田敬二
【回転ドアの音、華やいだ客たち、ドアマン、電話交換手…《グランドホテル》はここに集う者たちの悲喜交々全てを内包して、ベルリンの地に悠然と佇んでいる。
時は1928年、ホテルを常宿としているのはフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵(珠城りょう 様 )。裕福で美しい姿とは裏腹に、男爵の生活は既に破綻していた。
ある日彼はホテルのロビーで質素な病身の宿泊客オットーと行き合う。同じ日にタイピストを自称する若い娘を口説き、エントランスでは美しく有名なバレリーナとすれ違う。
彼らとの出会いが、男爵の人生の歯車を思わぬ方向へ回し始めるー。】
若いトップスターのお披露目にしてはずいぶんと重厚な作品でしたが、薫り高い新生月組にぴったり嵌りましたね✨
珠城さんは壮健な美丈夫でありながらどういう訳か死の影が付き纏う役が似合うんですよね。
それはちょうど、幸福の絶頂にある人が破滅を恐れる時の感覚に似ているように思います。
若く堂々とした男爵がふと見せる綻びは
世界恐慌から戦争の時代へと突き進む世相の暗転を想起させ美しいまま滅んでゆく彼の姿は
《グランドホテル》が一番輝かしかった時代の墓標にも思えるのです。
特権階級らしい傲岸な面もありながら男爵の根っこはやはり恵まれた人だけが持つ特有の朗らかさと優しさです。
オットー(美弥るりか 様)と友情を育み踊る『グラスをあげよう』
思いがけず恋に落ちたエリザヴェッタ(愛希れいか 様)に向ける極上の笑顔(それが最期になるとも知らずに!)
なりふり構わずフラムシェン(早乙女わかば 様 海乃美月 様ダブルキャスト)を助ける正義心…
どれをとっても珠城さんの男爵は気品に溢れていて、身繕いをする様も娼婦の誘いを躱すのも
借金に窮して泥棒をするのも(!)とてもエレガント。
若さと自信に満ちた立ち姿は 危険な魅力を孕んでとても色っぽかったです。
あちこちで叫んでいるのですが、運転士に脅されながら身繕いする珠城さん、ふるいつきたくなるようなセクシーさです。
脱いでいく姿がセクシーなのは当然ですが、シャツのボタンを留める、ネクタイを締める、ベストの前を合わせる、ジャケットを羽織る…身につけていくひとつひとつがすごーく色っぽいってどういうことなんでしょうね????
すみません余談でした(笑)まとめに入ります。
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入団9年目しかもお披露目でよくぞここまで!と思いますが今思い返すと、 あの若さと、らしからぬ肝の据わり方があったから出来上がった《グランドホテル》だったと言えるでしょう。
時々「珠城りょうは作品に恵まれている!」と、やっかみ半分の声が外野から聞こえてきますが、名作は役者の力量が試される訳ですからプレッシャーでもありますよね。
名作に恥じぬクオリティを保ち、尚且つ評判を上回って初めて「作品に恵まれた」と言える。トップスターの【仕事】ってそういうものだと思います。
《次回》併演のカルーセル輪舞曲について語りたいと思います!
ブログって初めて書くので改行のコツが掴めません(笑)見づらかったらすみませんです。
あこ