このタイミングではてなブログ

Twitterでお馴染みのみなさん、こんにちは。

ブログで誰やねんのみなさん、はじめまして。

 

 

あこと申します。

 

 

珠城りょうさん退団まであと2週間を切りました。

共に過した時間を少しでも留めておきたくて、手始めに大劇場作品の感想を珠城りょうさんにフォーカスしてこのブログに書いていこうと思います。

 

多分、いや、絶対に退団日跨ぎます

(※計画性皆無)

(※思いつきにも程がある)

 

そのへんのカウントダウンはゆるーくスルーしますのでよろしくお願い致します(笑)

 

では早速この作品から。

 

 

 

2017年『グランドホテル』

監修 トミー・チューン

演出 生田大和  岡田敬二 

 

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回転ドアの音、華やいだ客たち、ドアマン、電話交換手…《グランドホテル》はここに集う者たちの悲喜交々全てを内包して、ベルリンの地に悠然と佇んでいる。

時は1928年、ホテルを常宿としているのはフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵(珠城りょう 様 )。裕福で美しい姿とは裏腹に、男爵の生活は既に破綻していた。

ある日彼はホテルのロビーで質素な病身の宿泊客オットーと行き合う。同じ日にタイピストを自称する若い娘を口説き、エントランスでは美しく有名なバレリーナとすれ違う。

彼らとの出会いが、男爵の人生の歯車を思わぬ方向へ回し始めるー。】

 

 

若いトップスターのお披露目にしてはずいぶんと重厚な作品でしたが、薫り高い新生月組にぴったり嵌りましたね✨

 

珠城さんは壮健な美丈夫でありながらどういう訳か死の影が付き纏う役が似合うんですよね。

それはちょうど、幸福の絶頂にある人が破滅を恐れる時の感覚に似ているように思います。

 

若く堂々とした男爵がふと見せる綻びは

世界恐慌から戦争の時代へと突き進む世相の暗転を想起させ美しいまま滅んでゆく彼の姿は

《グランドホテル》が一番輝かしかった時代の墓標にも思えるのです。

 

 

特権階級らしい傲岸な面もありながら男爵の根っこはやはり恵まれた人だけが持つ特有の朗らかさと優しさです。

 

オットー(美弥るりか 様)と友情を育み踊る『グラスをあげよう』

思いがけず恋に落ちたエリザヴェッタ(愛希れいか 様)に向ける極上の笑顔(それが最期になるとも知らずに!)

なりふり構わずフラムシェン(早乙女わかば 様 海乃美月 様ダブルキャスト)を助ける正義心…

どれをとっても珠城さんの男爵は気品に溢れていて、身繕いをする様も娼婦の誘いを躱すのも

借金に窮して泥棒をするのも(!)とてもエレガント。

 

若さと自信に満ちた立ち姿は 危険な魅力を孕んでとても色っぽかったです。

 

 

 

あちこちで叫んでいるのですが、運転士に脅されながら身繕いする珠城さん、ふるいつきたくなるようなセクシーさです。

脱いでいく姿がセクシーなのは当然ですが、シャツのボタンを留める、ネクタイを締める、ベストの前を合わせる、ジャケットを羽織る…身につけていくひとつひとつがすごーく色っぽいってどういうことなんでしょうね????

 

すみません余談でした(笑)まとめに入ります。

入団9年目しかもお披露目でよくぞここまで!と思いますが今思い返すと、 あの若さと、らしからぬ肝の据わり方があったから出来上がった《グランドホテル》だったと言えるでしょう。

 

時々「珠城りょうは作品に恵まれている!」と、やっかみ半分の声が外野から聞こえてきますが、名作は役者の力量が試される訳ですからプレッシャーでもありますよね。

 

名作に恥じぬクオリティを保ち、尚且つ評判を上回って初めて「作品に恵まれた」と言える。トップスターの【仕事】ってそういうものだと思います。

 

 

《次回》併演のカルーセル輪舞曲について語りたいと思います!

 

 

ブログって初めて書くので改行のコツが掴めません(笑)見づらかったらすみませんです。

 

 

あこ